Y 県内の精神科病院で暴力的・攻撃的な言動への対応において、どの程度CVPPP が普及しているのか、病院での医療関係者に対する研修の実態及びCVPPP の効果について調査を行い、患者の暴力的・攻撃的な事案の対応について、また問題点について明確にすることを目的とした。調査では暴力的・攻撃的言動への対応は、こうした言動の防止の係である看護師全員が十分ではないと思っていた。CVPPP を使っている病院看護師とそうでない病院看護師の間には暴力への対応に有意差はなかったものの、全体的にCVPPP を取り入れている病院看護師が、そうではない看護師より対応に対する自信が若干低い結果であった。暴力等に関する取り組み課題については、暴力等を防ぐための知識、技法が求められていることがうかがえるが、現状として治療環境の問題、人手不足の問題など研修ではまかなえない問題も見えてきている。いつ起こるか予測がつかない暴力事案に関しては、その時の対応技術が必要であり、その後の振り返り、被害看護師のフォローが大事であることを改めて考えることが出来た。