保育園で医療的ケア児の保育に携わる看護師の思いを明らかにし、保育園における医療的ケア児の支援の在り方を検討することを目的に調査を行った。医療的ケア児の保育に携わる看護師5 名を対象に半構造的面接を実施し、看護師の思いを分析した結果、6カテゴリー、13サブカテゴリーが抽出された。看護師は、医療的ケア児の保育を行う中で、保育園の医療職者として【看護師としての関わり方】を意識し、保育園で一緒に保育を行う【保育士との連携】や医療的ケア児の【保護者への支援】の大切さを感じていた。そして、保育園で医療的ケア児の保育を行うことは【子ども達への良い影響】になっていると感じており、保育園での医療的ケア児の【受け入れに肯定的】な思いを持っていた。しかし、一方で、保育園で継続的に安心して医療的ケア児の保育を行うためには【受け入れ体制の整備】の必要性を感じていた。今後、保育園における医療的ケア児の支援をより一層進めていくには、全ての自治体が、訪問看護の活用など保育園のための看護師確保を主体的に行い、保育園の保育士が認定特定行為業務従事者となるための研修を受けられるような環境を作り、看護師と保育士が共に医療的ケアに携われるような保育体制を整備していく必要が示唆された。
医療的ケア児
保育園
看護師
children requiring medical care
nursery school
nurse