平成17年(2005)梅光学院大学子ども学部創設とともに、教育実践センターの機能を持つ学部付属の教育機関として、梅光多世代交流支援センターが設置された。子育て支援やボランティアネットワークの構築と情報発信を中心事業として活動する機関として、また、子ども学部の授業実践の場としても活用し、大学と付属施設と地域との連携を模索する中核的機関としての役割を期待され今日に至っている。平成19年(2007)よりそれまでの子育て支援事業が評価され、下関市より指定を受けたつどいの広場「ほっとーみーる」が開所され、現在月平均30組を超す親子の利用者がある広場である。しかしながら、人的・経済的諸問題などが解消しておらず、課題が山積みである。本稿は、今後の展望を構想するに当たり、まず、その設立と事業内容、特色などを鑑みながら大学付属機関としての子育て支援事業の現状と課題について考察しようとするものである。