本研究の目的は、産科混合病棟で働く看護者が周産期ケアを提供する上で必要だと思うことについて明らかにすることである。本研究の協力者は産科混合病棟で働く看護者のうち、承諾が得られデータの対象となった6名であった。方法は半構成的面接インタビューを行い、データを質的帰納的に分析した。その結果、産科混合病棟で周産期ケアを提供する上で必要なことは[周産期ケアの必要性に気づくこと][看護者間の連携][授乳ケアの質の確保と向上][周産期ケア専任の人的資源の確保][周産期にある人の入院室の確保と環境への配慮]の5つが明らかとなった。