本研究は、子ども主体の美術表現活動を通して地域活性化の可能性を検討することを目的とした実践研究である。地域の自然や歴史、人とのつながりを題材に、子どもたちが自らテーマを設定し、ストーリー性のある作品制作と展示を行った。その過程で、子どもたちは地域を「与えられる場」ではなく「関わり、表現する存在」として捉えるようになり、地域への理解や愛着、主体的に関わろうとする意識の高まりが見られた。また、制作過程や成果を地域に発信することで、地域住民との対話や共感が生まれ、子どもと地域の新たな関係性の構築につながった。一方で、実践の持続性や長期的な効果の検証には課題が残された。