近年、新卒看護師の看護技術力の低下から、看護師養成期間において習得すべき看護技術の水準が文部科学省や厚生労働省から示されている。しかし、そこで取り扱われている看護技術は日常生活援助技術や診療補助技術が中心で、アセスメントに用いられるフィジカルイグザミネーションについては、ほとんどとり扱われていない。養成期間で教えるべき内容・水準が明確でないため、何をどこまで教えるべきか、どこの大学も試行錯誤を重ねている。今回、基礎看護学実習Ⅲにおける教員の必要性からみた学生のフィジカルイグザミネーション使用実態を明らかに