近年、医療現場では技術進歩や患者の権利意識の変化などから医療のあり方が問われるようになってきている。看護職は患者に近い存在として倫理問題にジレンマを感じながら看護実践を行っている者が多いと考えられる。今回は看護師が実際に医療現場での看護上の倫理問題に対する認識とその対応を中心に実態調査を行いその特徴について検討した。その結果、倫理問題の認識で、悩むおよび直面したと回答した看護職は平均回答率35~40%程度であったが、現在、悩んだり、直面していると回答した看護職は30%未満であり、倫理問題が実際には