高齢者には、体液調節能の減弱化および摂水中枢の機能低下など、脱水症を引き起こす要因が多く存在しており、特に夏期においては体内水分量の減少の危険性が大きく、水分補給が必要とされている。一方、冬季には、皮膚の乾燥など体内水分量の減少を示す徴候がしばしば観察されているが、高齢者における体内水分量の季節変動を検討した研究は少ない。我々は今回、水分摂取を自己管理化で行っているケアハウス入所高齢者23名(男性4名、女性19名、平均年齢78.0+-6.9歳)を対象にし、バイオインピーダンス法を用いて、夏期および冬季の