本研究では、新卒看護師の臨床実践能力向上に影響する要因と取り組みについて明らかにすることを目的に、Y大学看護学部を卒業後、病院に就職した新卒看護師を対象に就職後二年間追跡調査を行った。 その結果、新卒看護師の臨床実践能力向上に影響する要因は、主として「経験を積むことや失敗をすること」、「知識と技術をつなぐような先輩の教え」、「上司、先輩・同僚などからほえられたり、自分の行為が認められること」であった。臨床実践能力向上のための取り組みは、各時期共に「先輩看護師の存在」、「経験」、「学習」、に大半が分類