養育者や教育者は何のために叱るのかについて整理し、叱り方が子どもにどう影響を与えているかについてレビューした。まず、叱る意義について整理した。第2に、オペラント条件づけに従って叱りは効果を持っているため、叱りが罰になっていないと効果的ではないことを確認した。第3に、効果的な叱り方について整理した。養育者と教育者は受容的態度を持って子どもに接し、やめてほしい行動を直接伝えたり、理由説明したりするような叱り言葉を使うと、子どもは叱りを受け入れやすくなることがわかった。最後に、子どもが自立的に行動するためには、理由説明する叱りが効果的であることがわかった。それには発達段階を考慮する必要があることも指摘された。