真の学びや理解には直接のふれあいが必須である。二年以上にわたるパンデミックにより、CMC が教育や就労の場において日常的なコミュニケーション手段となった。これまで、他者との理解や交流の手段としてセカンドベストとしての位置づけにあったCMC であるが、今後障害者が尊厳をもって社会とつながるツールとしての可能性を秘めている。ゼミ生と社会福祉施設における利用者と行った三年間にわたる PBL 活動を振り返り、CMC がこれからの共生時代において障害者の生活を拡げる可能性について、具体的エピソードを通して論じる。