これからの知識基盤社会の中では、生きてはたらく知識・技能が必要とされている。教員養成課程を設置している大学においては、教員養成の質的水準の確保のためにコアカリキュラムの作成と授業の充実が求められている。本稿は、小学校教員養成課程における「道徳の理論と指導法」講座において、模擬授業などをとおした授業力の育成を基軸としたコアカリキュラムを構想し、実践的指導力向上を目指した実践研究である。その結果、小学校の教育実習に向けての実践の見通しや意欲の向上が見られた。また、教育実習では、道徳科の授業に積極的に取り組み、自らの成果と課題を明らかにするなどの成果がみられた。