小学校では分数の扱いが重要な指導の分野の一つであるが、子どもはその概念が変化していることを意識化することができていないことがある。分数はその姿を変えて様々な学習場面で使われているが、一つ一つの分数の意味をまず、教師が意識して扱うことと、子どもが意味を子どもの言葉でまとめられることが求められている。特に、思考力,判断力、表現力が学力として位置付けられているので、それぞれの分数の意味をその表し方と言葉でまとめ、理解する指導と支援の在り方について考察する。特に、理解の困難度の高い割合分数についてはきめの細かい指導が求められていることを強調していきたい。