学校教育全体で実施される道徳教育の目的は道徳性を育成することである。道徳教育は、道徳科を要として実施されるが、具体的な行動規範の育成には、「なすことによって学ぶ」を基調とする特別活動での体験活動の場で、道徳的実践力を指導していくことが必要である。本実践では、学級活動における思いやりや相互理解を促すグループ・エンカウンターをとりいれた集団づくりと生徒会の自主的な活動として、ハレルヤの学年合唱で迎える対面式や級友のよさを発見する「ナイスなノート」の取り組みにおけるカリキュラム・マネジメントの実践研究を行った。その結果、達成感や成就感、自尊感情の育成が図られるとともにQ-U アンケートによって、学級満足群の増加がみられるなどの教育効果が見られた。