文部科学省は、次世代の社会像であるSociety5.0を生き抜くために必要な力を具体的に列挙している。そして、これらの力は、文科系・理科系を問わず、すべての国民に求められるとしている。そこで、自らがSociety5.0を生きる世代であり、またSociety5.0を生きる世代を育てる立場に立つと予想される教員養成系学部の学生を対象に、これらの力が現時点で備わっているか実態調査を行った。調査の結果、2つの弱点が明らかとなった。この2つの弱点は論理的思考力と数学的思考能力である。本稿では、弱点克服の方策として、2種類のソフトウェアを授業の一部として導入することを提案した。そして、これらのソフトウェアの中でも「導入のしやすさ」という視点からソフトウェアとして「Scratch」ならびに「GeoGebra」を挙げて、それらの積極的導入を主張した。