本稿では、シュタイナー幼稚園で行われている身体表現活動「ライゲン」を取り上げ、この活動がいかなるものであるか、日本におけるシュタイナ一子ども園のライゲンをも手がかりに、具体的な内容や特徴について明らかにした。また、ライゲンを支えるシュタイナーによる教育理論、すなわちライゲンが幼児の模倣性に基づいて行われていること、絵画性と音楽的なリズムに満ちた身体活動であることを明らかにした。さらに、ライゲンの教育的意義として、身体器官の育成や身体活動による意志の育成、および話す力の育成に寄与することを明らかにした。