下関市次世代育成拠点支援施設である「ふくふくこども館」の利用者調査の経年比較分析を元にして、第1に次世代育成支援拠点施設が地域に定着していく過程において利用者の実態と意識がどのように変化しているのか、第2に子育て支援拠点施設の利用者たちが持つ子育て支援ニーズがどのようなものでどう変化しているのかを明らかにした。結果、第1には、「ふくふくこども館」が遊びの場として認識されていること、第2には下関で提供されている子育て支援サービスは、ある程度充実しているとはいえ完全ではないということが示された。前者の結果については、そうした認識があるべき形なのか規範的議論が必要となろうし、後者の結果については、さらなる充実に向けた議論が必要となろう。