本研究では、糖尿病患者の性差による自己効力感の違いについて明らかにすることを目的とした。そこで、山口県内の糖尿病外来に通院中の2型糖尿病患者90名を対象として、糖尿病患者の自己効力感についての質問紙を用いて調査を行った。糖尿病患者の自己効力感に関する32の質問項目について、男女間に差があるかどうかをみるためMann-WhitneyのU検定を行った。その結果、男性は女性と比較して言語的説得2項目の自己効力感が有意に高かった。一方、女性は男性と比較して遂行行動の選択2項目、代理的体験2項目、言語的説得2項目