梅光学院大学論集

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梅光学院大学論集 Volume 47
published_at 2014-01-31

The Enjoyment of the Naturalist Transcending Human Emotions : Soseki Natsume "The Three-Cornered World" as an Environmental Literature

非人情ナチュラリストの楽しみ : 環境文学としての夏目漱石『草枕』
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2.76 MB
BGR0047000001.pdf
Descriptions
本論文では、『草枕』の主人公である画工に象徴されるように、自然の一部としての人間の立場から自然を愛好し、自然との一体感を喜び、楽しみ、そこから美と自由と安らぎを得る人々を非人情ナチュラリストとして定義し、漱石の生きた近代よりも現代においてより深刻化しているようにみえる自我の孤立と文明の束縛による苦しみから解放されるために、また、近代以降の文明がもたらした環境問題に対処していくために、非人情ナチュラリストの生き方が最も有効な手段であるということについて考察する。
Creator Keywords
夏目漱石
草枕
自然
環世界
環境文学