本研究の目的は看護専門学校教員のフィジカルアセスメント教育に関する研修会の評価である。研究対象者は看護専門学校教員11名で、フォーカスグループインタビューを用いた調査を実施した。結果として、「研修を受けてわかったこと・よかったこと」で【フィジカルアセスメントの教育目標の設定】【基礎看護学領域でのフィジカルアセスメント教育内容の理解】【基礎看護学領域以外の科目でのフィジカルアセスメント教育内容の理解】【具体的教育方法の理解】【教材の活用方法の理解】【評価方法の視点の理解】【フィジカルアセスメントの意味・使い方の理解】【研修会プログラムに満足】【自己課題の認識】の9カテゴリ、「もっと知りたいこと」で【自校でのフィジカルアセスメント教育の展開】【教育内容・方法の更なる理解】【教育評価の方法の理解】【研修プログラムにおける演習への要望】の4カテゴリが抽出された。対象者は研修プログラムとフォーカスグループインタビューにより、具体的教育内容と教育方法を理解し、自己課題を発見しており、学習意欲を刺激する研修プログラムであった。また課題として技術確認と演習時間の確保、看護援助へのつなげ方を強調する必要性が示唆された。