近年の出世力の低下は日本においては大きな人口問題の一つである。多くの先行研究は、この低下が結婚タイミングの遅れあるいは非婚率の上昇に起因し、有配偶出生力自体は低下していないとしているが、年齢別有配偶出世力のパタンを数学的に詳細に検討したものは少ない。本研究は、戦後の日本における年齢別有配偶出生カパタンについてCoale and TrussellのモデルとHadwigerのモデルを、年齢別出生カパタンについてHadwigerのモデルを適用し、そのパラメータの経時的なトレンドを三次関数で近似したものである。