梅光学院大学論集

PISSN : 2436-7575

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梅光学院大学論集 Volume 55
published_at 2022-03-31

‘Bear Free and Patient Thoughts’: Positive Implications of Negative Capability in King Lear

King Learにみる積極的ネガティブ・ケイパビリティ
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Descriptions
新型コロナウィルスが世界を恐怖と不安に陥れる中、「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」という言葉に改めて注目が集まっている。これは詩人キーツ(John Keats)が弟たちに宛てた手紙の中で一度だけ用いた表現だが、キーツ研究の枠を超えて広く関心を集めている。本稿ではキーツの勧めに従ってシェイクスピア(William Shakespeare)のKing Learを読み、彼の言葉が指し示すものを探ると同時に、「受動的」「消極的」などと訳されることの多いこの言葉のむしろ積極的な含意を読み取ることを試みる。
Creator Keywords
ネガティブ・ケイパビリティ
忍耐
言葉の力
King Lear