賃金の問題を主として、保育労働における労働環境上の困難が近年注目されている。 一方で、特に新任保育士において、保育労働の「専門性」に関わる困難も存在することがいくつかの研究からは示唆されている。しかしながら、保育労働の「専門性」に関わる困難については未開拓な部分も多い。そこで本研究は、新任保育士が抱える保育労働の「専門性」に関わる困難を計量テキスト分析によって明らかにすることを目的とする。 結果、新任保育士は3 歳未満児クラスに配属されがちであること、新任保育士が抱える困難は、担当する乳幼児の年齢によって差異があることが明らかとなった。