2020年の新型コロナウィルス禍の中、社会活動・経済活動の維持において多くの面でディジタル技術が貢献した。これはDX(ディジタルトランスフォーメーション)と呼ばれる、ディジタル技術を社会構造の中核に据えて我々の生活・労働の効率・品質を高める取り組みの成果の一端である。現在の日本では、各所でDX、すなわち身近なモノやコトをディジタル技術で高度化することを推進しており、このDXの取り組みはSociety5.0の土台となるものである。本稿ではDXの一例として、機械学習を用いた高等教育機関での授業クラス分けの自動化を試みた。今回試行した学習モデルとデータセットの組み合わせおよび機械学習の正答率の議論を通じて、機械学習による授業クラス分けの自動化の問題を考察した。