本稿の目的は、when副詞節が文中で取る位置について、英語教育における教材研究の立場から、中学校英語教科書を対象に考察を行い、概略の指針を現場の先生方に提供することにある。1 when副詞節は、現行の中学校英語教科書では中学2年のレベルで導入され、文頭と文末の両位置が可能であることを学習させている。しかし特定の文脈の中で、両位置がいつも同程度に可能なわけではない。when節の位置についてはその後学校の英語教育で扱われることもなく、各自適当にどちらかの位置に置いているというのが実状であろう。本稿では、when副詞節の位置選択を左右する要因に焦点を置いて考察を行った。