本研究は、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設及び介護療養型医療施設を対象として、アクティビティケアの実施の現状と担当する職種の連携の現状を明らかにし、担当職種の望ましい役割分担のあり方を検討することを目的として行なった。方法は、独自に作成した質問紙を用い郵送法で行った。アクティビティケアの担当職種は、各施設とも介護職および看護職の担当割合が高く、中でも介護職の担当割合が最も高く、介護職が担当の中心となり看護職と協働しながら実施していることが伺えた。看護職は健康状態のチェックおよび実施中の観察の担当割合が高かったことから、医療職としての専門性を生かし健康管理に努める役割を主に果たしていることがわかった。アクティビティケアの担当職種の各施設の特徴をみると、老健では介護職および看護職に次いで、作業療法士、理学療法士、その他の職種、栄養士の担当割合が高かった。特養では介護職および看護職に次いで、その他の職種、栄養士の担当割合が高かった。療養型では介護職および看護職が中心であり、それ以外の職種の担当割合が低かった。