筆者はY大医学部6年の生命倫理に関する授業において看護職の立場で事例検討を主とした授業を行った。事例検討では「インフォームド・コンセント」と医師・看護者の協同」をテーマにした倫理的問題を取り扱った。事例検討を通しての学生の意見では、倫理的な問題状況に対する感性について、看護職が状況を問題と捉える理由としては、職業的特性と人間的関わりが影響していると回答したものが多かった。また予後の告知などで患者、医師、家族、看護職などで意見が分かれた場合には、「看護職が患者の気持ちを明瞭化する助言をしたり、患者の気持ち