塩化亜鉛水溶液中で過硫酸アンモニウム-亜硫酸ナトリウム系を開始剤として、ミルクカゼインへのアクリロニトリルグラフト共重合を行い、分別溶解法によって、グラフト効率、ミルクカゼインの反応率(グラフトしたミルクカゼインの重量/(グラフトしたカゼイン+フリーカゼインの重量x100%)などについて調べた。グラフト効率は重合温度、過硫酸アンモニウム濃度の増すとともに低下したが、ミルクカゼイン反応率はほとんど一定であった。これらの条件下では、グラフト効率50~69%、ミルクカゼイン反応率27~31%、グラフトポリマー