種類紀要論文 部局
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島根県江津市の江津灯台麓の岩礁帯と砂底の漁船係留場において, 1998年1-12月の毎月大潮の日没後に灯火採集を行い, 岩礁帯で4,193個体, 係留場で3,000個体の仔稚魚から若魚を得た。採集された個体数は, 岩礁帯では1–3月, 係留場では1–5月に採集された仔稚魚の個体数が多かった。各月の出現魚種の特徴を明らかにするために, 数量化III類で解析を行った後,ウォード法により平方距離を計算してクラスター分析を行った。その結果, 岩礁帯では, 1–4月にはカジカ科, タウエガジ科,コケギンポ科仔稚魚, 5, 6月クロダイとメジナ仔稚魚, 7, 8月ヨシノボリ属とキララハゼ属仔稚魚, 9, 10月はナミノハナ属とナベカ仔稚魚が多く, 11, 12月は出現する魚種が少ないという5群に区分された。係留場では, 1–4月にはカジカ科, タウエガジ科,コケギンポ科仔稚魚, 5, 6月にはカタクチイワシとメジナ仔稚魚, 7, 8月にはキビナゴとクダリボウズギス属仔稚魚, 9, 10月にはキビナゴ, カタクチイワシ, ナミノハナ属仔稚魚, 11月はキビナゴとキチヌ稚魚, 12月はアユとボラ稚魚およびカサゴ仔魚が多いという6群に区分された。この沿岸域は一級河川の江の川と隣接しているため, 海水魚だけでなく通し回遊魚の仔稚魚も成育場として利用していると考えられた。
作成者 : 竹下 直彦 | 山田 知世 | 嶋田 誠 出版者 : 水産大学校 発行日 : 2026-03
作成者 : 今村 方子 出版者 : 梅光学院大学子ども学部 発行日 : 2009-12-15
作成者 : 山田 留里子 出版者 : 下関市立大学学会 発行日 : 2001-05
作成者 : 中村 文哉 出版者 : 山口県立大学 発行日 : 2017-02-28
「Ehrlichのꞵ顆粒」とは2種類の白血球の異なる顆粒を指し,二義性(=多義性ambiguity) を有する用語である。このうち,ウサギとモルモットの好中球に見られるꞵ顆粒は酸性色素にも塩基性色素にも染まり(両染性),現代ではウサギとモルモットの好中球の異名である「偽好酸球」の顆粒とされている。しかし,偽好酸球という用語を最初に使用したKurloff (1889,1892) が,偽好酸球に両染性の顆粒を観察したのかは不明であった。本研究ではKurloffの原著論文を解析し,Kurloffが観察した偽好酸球の形態学的特徴について考察した。また,Kurloffの原著論文にはニグロシン好性細胞と命名された顆粒細胞に関する記述もある。この細胞が現代の血液学で知られているいずれの白血球に相当するのかは不明であった。本研究の結果,Kurloffが観察した偽好酸球はウサギとモルモットの好中球を指すが,その顆粒は両染性ではなく,塩基性色素に染まらなかったと考えられた。また,好中性を証明するtriacid染色や,好酸球の特異顆粒 (α顆粒) をエオジンの色調に染めるトリグリセリン混合物による染色によって,偽好酸球の顆粒はα顆粒と同様の染色性を示したと推察された。これらの染色結果は標本の加熱固定時の温度が高かったことによると考察した。ニグロシン好性細胞は好塩基球に相当すると考えられた。
作成者 : 近藤 昌和 | 安本 信哉 出版者 : 水産大学校 発行日 : 2026-03
作成者 : 田中 俊明 出版者 : 梅光学院大学子ども学部 発行日 : 2009-12-15
作成者 : Uchiyama Hiro 出版者 : 下関市立大学学会 発行日 : 2001-05
作成者 : 髙木 健志 出版者 : 山口県立大学 発行日 : 2017-02-28
ウイルス性コイ浮腫症 (Viral edema of carp) はCarp edema virus (CEV) によって引き起こされるコイのウイルス病である。しかし,感染魚やキャリア魚におけるウイルス動態やその排出量は不明である。そこで,本研究ではニシキゴイに対して2株のCEVを用いて人為感染を行い,経日的に飼育水および鰓におけるウイルスコピー数の推移を調べた。飼育水のウイルスコピー数は,いずれも感染後1日目までは検出限界以下であったものの,同3日目以降から検出され始め,同7日目にピークとなり,その後急激に低下した。鰓においても,感染後3日目から増え始め,7日目でピークとなり,その後緩やかに減少した。つまりCEVをニシキゴイに人為感染させると,感染後3日目前後で鰓組織内のウイルス増殖がはじまり,粘液過剰分泌による飼育水の白濁がみられたのち,同7日目前後には組織内のウイルス量と排出量が最大となり,眼球陥没や横臥などの症状がみられる。そこから鰓組織内のウイルス量は緩やかに低下しながらも,数日後に死亡すると考えられる。
作成者 : 安本 信哉 | 石橋 成豊 | 近藤 昌和 出版者 : 水産大学校 発行日 : 2026-03
作成者 : 杉山 直子 出版者 : 梅光学院大学子ども学部 発行日 : 2009-12-15
作成者 : Takahashi Motoyuki 出版者 : Yamaguchi University Graduate School of Medicine 発行日 : 1957-12-31
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下関市立大学論集 45 巻 1 号
作成者 : Laurenceson James 出版者 : 下関市立大学学会 発行日 : 2001-05
作成者 : 永瀬 開 | 大石 由起子 | 藤田 久美 出版者 : 山口県立大学 発行日 : 2017-02-28
正常酸素状態におけるマベPteria penguinの酸塩基平衡を明らかにするため,ヘモリンパ液の酸素分圧 (Po_2),pH,全炭酸含量 (Tco_2),二酸化炭素分圧 (Pco_2),および炭酸水素イオン濃度 ([HCO_3^–]) について調べた。ヘモリンパ液のPo_2,pH,Tco_2 は,それぞれ73.4 torr,7.598,2.40 mM/Lだった (平均値)。ヘモリンパ液のPco_2 はヘンダーソン・ハッセルバルヒの式を利用して1.83 torrと算出された。ヘモリンパ液の [HCO_3^–] は 2.33 mM/Lだった。また,ヘモリンパ液の非重炭酸緩衝価 (ꞵ_NB) は 1.99 slykesで他の海産二枚貝より大きいことから,マベのヘモリンパ液は非重炭酸緩衝系の緩衝容量が大きいと判断された。
作成者 : 半田 岳志 | 荒木 晶 出版者 : 水産大学校 発行日 : 2026-03
作成者 : 黒田 敏夫 出版者 : 梅光学院大学子ども学部 発行日 : 2009-12-15
作成者 : Okuda Kunio 出版者 : Yamaguchi University Graduate School of Medicine 発行日 : 1956-12-31
作成者 : 山本 興治 出版者 : 下関市立大学学会 発行日 : 2001-05
作成者 : 内田 充範 出版者 : 山口県立大学 発行日 : 2017-02-28
遊離した酸性色素を含むtriacid染色液の特徴
水産大学校研究報告 74 巻 3 号
Triacid染色は被染色物の好中性を証明する染色法であり,好中性物質 (例えば好中性顆粒) を紫色に染める。しかし,triacid染色によって本来紫色を呈する好中性物質が,時にtriacid染色液の構成色素である酸性色素の色調を呈することが知られている。本研究ではその原因がtriacid染色液中に存在する過剰な遊離の酸性色素であることを報告し,その染色モデルを考察した。オレンジG,酸性フクシンおよびメチルグリーンからなるtriacid染色液中に形成される色素複合体は,好中性物質への結合部位を2つ有し,遊離の酸性色素が色素複合体と混在する場合,酸性色素の好中性物質への優先的な結合は,酸性色素の自由酸性基に相当する酸性基の数が色素複合体の結合部位における自由酸性基の数よりも多いことによると推察された。
作成者 : 近藤 昌和 | 安本 信哉 出版者 : 水産大学校 発行日 : 2026-02
作成者 : 横山 修 出版者 : 梅光学院大学子ども学部 発行日 : 2009-12-15
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