山口県立大学社会福祉学部紀要

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山口県立大学社会福祉学部紀要 Volume 5
published_at 1999-03

Case Report of the Behavior Modification Approach for the Demented Elderly Person

痴呆性老人に対する行動変容アプローチの適用の失敗例
Mihara Hiromitsu
fulltext
480 KB
YP30005000007.pdf
Descriptions
本論文の目的は、痴呆性老人に対する行動変容アプローチを適用し、その方法の効果を検証することにある。そこで、痴呆性老人の被害妄想的表現が取り上げられ、行動変容アプローチによる介入が行われた。その結果、約8ヶ月間、介入が実施されたにもかかわらず、介入効果がほとんどみられず、老人の被害妄想的表現は維持された。高齢で、しかも痴呆性が伴う老人の場合、行動変容アプローチの適用も困難になることが、本ケースを通して示された。