衛生行政の分野では、昭和57年の老人保健法成立以来、壮年期以降を対象とする様々な保健対策 (健康教育、健康相談等) が総合的に実施されてきているが、生活習慣病は増加の傾向にあるのが現状である。その理由の1つとして、生活習慣は長年の文化的、社会的、経済的、環境的に特徴づけられた行動のパターンであり、生活習慣を改善することは容易なことではないことがあげられる。従来、健康教育方法は知識普及型が一般的であったが、この方法は、対象者が指導者に一方向的に自分の生活習慣上の問題点を指摘されるため、素直に自分(以下、略)