2002年8月から10ヶ月間に本学屋上で採取した雨水のpH、導電率、溶存イオン濃度をそれぞれ測定し、このデータを解析した。この期間の試料の各測定結果は、平均pH:4.37、平均初期pH:4.1、平均導電率:30.0μS/cm、平均初期導電率:65μS/cm、平均SO42-濃度:91.53μeq/l、平均NO3-濃度:51.16μeq/l、であった。観測期間の前半に、大気汚染物質の越境移入が原因と考えられる測定値の大きな変動が、各測定項目に見られた。試料中に溶存するイオンの組成が均質である場合に(以下、略)