Validity of Guilty Knowledge Test by Using P300 and Late Positive Potential of Event-Related Potential as Indexes of Guilt Detection
        東亜大学紀要 Volume 16
        Page 1-12
        
    published_at 2012-07
            Title
        
        事象関連脳電位P300と後期陽性成分を指標とした有罪知識質問法の有効性
        Validity of Guilty Knowledge Test by Using P300 and Late Positive Potential of Event-Related Potential as Indexes of Guilt Detection
        
    
                
                    Creators
                
                    Fujitani Hidefumi
                
                
            
            
                
                    Creators
                
                    Furumitsu Isato
                
                
            
    
        
            Source Identifiers
        
    
        本研究の目的は,事象関連脳電位を指標とした有罪知識質問法は,実験協力者が犯罪関連情報を有していれば,彼らが実際に有罪か無罪かには関係なく,有罪として分類するという仮説を検討することであった。実験1では,模擬犯罪による有罪群に加え,2種類の無罪群を設定した。一方の無罪群は有罪群の模擬犯罪を目撃することによって犯罪関連情報を取得した。他方の無罪群には犯罪関連情報が一切与えられなかった。P300を検出指標として,犯罪関連情報を一切持たない無罪群は有罪群と弁別できたが,目撃者群は有罪群と弁別できなかった。実験2では,P300に加え,後期陽性電位を検出指標とし,さらに模擬犯罪による有罪群に加え,3種類の無罪群を設定した。そのうちのふたつの群は,模擬犯罪を目撃するか,犯罪内容を記した文書によって犯罪関連情報を取得した。もうひとつの無罪群には犯罪関連情報が一切与えられなかった。その結果,P300とLPPを検出指標として,犯罪関連情報を一切持たない無罪群は他の3群とは弁別できたが,犯罪関連情報を有する3群間の弁別はできなかった。これらの結果を総合すると,事象関連脳電位に基づいた有罪知識質問法は,例え無実であっても当該犯罪に関連する情報を有していれば,実際の犯罪者と区別できないということを示している。
        
        
            Languages
        
            jpn
    
    
        
            Resource Type
        
        departmental bulletin paper
    
    
        
            Publishers
        
            東亜大学
    
    
        
            Date Issued
        
        2012-07
    
    
        
            File Version
        
        Version of Record
    
    
        
            Access Rights
        
        open access
    
    
            Relations
        
            
                
                
                [ISSN]1348-8414
            
    
