KATO Motoshi
Implementation of a dietary education program cooperated with supermarket, which aims at fostering a sense of gratitude toward food through the awareness of food circulation
山口県立大学学術情報 Volume 11
Page 53-59
published_at 2018-02-28
Title
スーパ―マーケットと連携した食の循環を通して感謝の心を持たせる食育の取組み
Implementation of a dietary education program cooperated with supermarket, which aims at fostering a sense of gratitude toward food through the awareness of food circulation
Source Identifiers
Creator Keywords
食育体験プログラム
スーパーマーケット
感謝の心
食の循環
dietary education program
supermarket
sense of gratitude toward food
food circulation
本研究は、小学校1・2 年生24 名を対象に、コープやまぐちと連携して、子供にとって身近なスーパーマーケットを活用し、食の循環を通して食に関わる人々への感謝の心を持たせる食育体験プログラムを作成・実施し、評価することを目的とした。プログラムは、オリジナルキャラクターであるゴハンジャーが進行を務め、2日間の構成とした。1日目は自作の教材を用いて食の循環について伝え、スーパーマーケットへの商品の搬入を見学後、そこで働いている人の仕事を見学・体験することで販売について知る「スーパーマーケット探検」を、2 日目には食材をスーパーマーケットで買い物する「購入」や、買ってきた食材を使って作る「調理」の活動を取り入れた体験型プログラムとした。参加した子供たちへアンケート調査を行った結果、「リンゴがおうちにとどくまでにどのような人がかかわっているか、知っていますか?知っている人すべてを書いてください」という設問に対する回答を、生産、運搬、販売、購入に分類した結果、1人当たりの平均正答人数は、事前1.5 ± 1.2 人に対し、事後2.4 ± 1.2 人と有意に増加した(p < 0.05)。自由記述文においては「ごはんを食べるときたくさんの人が関わっていることを初めて知りました。だから僕は感謝して残さずにごはんを食べます。」などの回答があり、食の循環に関わる人を知ることで感謝の心を持つことができた子供もいた。以上のことより、スーパーマーケットと連携し、生産、運搬、販売、購入、調理を子供たちに伝え、見学・体験させる本食育体験プログラムは、食の循環に関する知識や感謝の心を持たせることができる食育活動であることが分かった。
Languages
jpn
Resource Type
departmental bulletin paper
Publishers
山口県立大学
Date Issued
2018-02-28
File Version
Version of Record
Access Rights
open access
Relations
[ISSN]2189-4825