Cognition survey on the seaweed Akamoku (Sargassum horneri ) in Yamaguchi Prefecture
山口県立大学学術情報 Volume 13
Page 85-98
published_at 2020-03-31
Title
山口県における海藻アカモクの認知度
Cognition survey on the seaweed Akamoku (Sargassum horneri ) in Yamaguchi Prefecture
Source Identifiers
Creator Keywords
アカモク
Sargassum horneri
海藻
山口県
Akamoku
seaweed
Yamaguchi Prefecture
【目的】アカモク(Sargassum horneri) はホンダワラ科の褐藻である。近年、マスコミ等で取り上げられ新規食材として全国的に注目を集めているが、従前は一部地域でのみ食されてきた海藻である。本研究では、アカモクを食する文化のない地域の一例として山口県を対象とし、アカモクの認知度に関するアンケート調査を実施した。【方法】調査1 では、大学の栄養学科同窓会でアカモクを昼食会メニューの1つとして提供し、参加者(主に管理栄養士)53 名にアンケート用紙を配布して調査を実施した。調査2 では、山口県長門市の道の駅センザキッチン来訪者102 名にアンケート用紙を配布し調査を実施した。【結果】調査1 において回答者の属性は、女性が83%、居住地域としては山口県内が79%と多くを占め、
年齢層は、30 代、50 代、60 代の順に多かった。アカモクを認知している者が全体の81%である一方で、認知している者の内、食べた経験があるのは43%のみであった。アカモクの食味に関しては9 割以上の者が「普通」もしくは「良い」という評価をしていた。調査2 において、回答者の属性は、女性が65%、男性が30%、居住地域は山口県内と県外でおよそ半数ずつ、年齢層は40 代~ 70 代であった。対象者の63%がアカモクを認知しており、その半数はテレビを通してアカモクを認知していた。認知している者の内69%はアカモクの食経験があった。いずれの調査においても今後アカモクが普及するために必要な情報として「機能性に関する情報」と「利用法( レシピ) に関する情報」が最も求められていた。【結論】アカモクは、メディアを通して注目されたこともあり一般的に認知されているが、山口県では食経験が他の海藻類に比べ少なく、日常的に家庭等で利用されるには至っていなかった。今後、食材としての定着を図るためには、アカモクの利用方法および機能性に関する情報の周知が必要であると考えられた。
年齢層は、30 代、50 代、60 代の順に多かった。アカモクを認知している者が全体の81%である一方で、認知している者の内、食べた経験があるのは43%のみであった。アカモクの食味に関しては9 割以上の者が「普通」もしくは「良い」という評価をしていた。調査2 において、回答者の属性は、女性が65%、男性が30%、居住地域は山口県内と県外でおよそ半数ずつ、年齢層は40 代~ 70 代であった。対象者の63%がアカモクを認知しており、その半数はテレビを通してアカモクを認知していた。認知している者の内69%はアカモクの食経験があった。いずれの調査においても今後アカモクが普及するために必要な情報として「機能性に関する情報」と「利用法( レシピ) に関する情報」が最も求められていた。【結論】アカモクは、メディアを通して注目されたこともあり一般的に認知されているが、山口県では食経験が他の海藻類に比べ少なく、日常的に家庭等で利用されるには至っていなかった。今後、食材としての定着を図るためには、アカモクの利用方法および機能性に関する情報の周知が必要であると考えられた。
Akamoku (Sargassum horneri) is brown algae of the family Paragonidae. In recent years, it has been featured in the media and attracted attention nationwide as a new foodstuff, but it is seaweed that has been eaten only in some areas before. In this study, we conducted a questionnaire survey on the recognition of Akamoku in Yamaguchi Prefecture as an example of an area without the culture of eating Akamoku. In Survey 1, the University of Nutrition Alumni provided Akamoku as one of the itlms on a luncheon menu, and distributed a questionnaire to 53 participants (mainly dietitians). In Survey 2, a questionnaire was distributed to 102 visitors to the roadside station Senza-Kitchen in Nagato City, Yamaguchi Prefecture. In Survey 1, the attributes of female respondents accounted for 83% of the respondents, the residential area accounted for 79% in Yamaguchi Prefecture, and the age group was in the order of 30s, 50s, and 60s. Only 81% of the respondents were aware of Akamoku, of which only 43% had ever eaten. More than 90% of the respondents rated Akamoku as "normal" or "good". In Survey 2, respondents were 65% female and 30% male and they were in their 40s to 70s. About half lived in Yamaguchi Prefecture and about half lived outside the prefecture. The 63% of the participants were aware of Akamoku, half of whom were aware of it via television. The 69% of those who knew Akamoku had ever eaten Akamoku. In each of the surveys, "information on functionality" and "information on usage (recipe)" were most required as necessary information. Akamoku has been widely recognized due to its attention through the media. However, in Yamaguchi Prefecture, experience eating it was less than that of other seaweeds, and it has not been used on a daily basis at home. In the future, it was considered necessary to disseminate information on the use and functionality of Akamoku in order to establish it as a foodstuff.
Languages
jpn
Resource Type
departmental bulletin paper
Publishers
山口県立大学
Date Issued
2020-03-31
File Version
Version of Record
Access Rights
open access
Relations
[ISSN]2189-4825