Ogawa Taiji
Why do we call each other by the name we want to be called?:For the problems of name and calling in philosophical dialogue
        Research reports of  National institute of  technology, Ube College Volume 69
        Page 29-38
        
    published_at 2023-03
            Title
        
        なぜ「呼ばれたい名前」で呼び合うのか―哲学対話における名前と呼びかけの問題に向けて
        Why do we call each other by the name we want to be called?:For the problems of name and calling in philosophical dialogue
        
    
            Abstract
        
        Abstract : 対話は名前を呼びかける=呼びかけられることによって始まる。哲学対話においては、その際の名前としてふだんの呼称ではなく各自の「呼ばれたい名前」(Pネーム)を用いることがしばしばあるが、はたしてそのように名前を名乗りなおし、そして呼び合うことにはどのような意味があるのだろうか。本稿ではこのような問いについて考える試論として、第一節でこれまでの実践者や研究者の言説を整理し、Pネームの意義を確認したうえで、第二節で特に学校での実践に焦点を絞り、筆者の経験とともに学校でのPネーム実践について論じていく。そしてそのうえで第三節で哲学対話における名前や呼びかけの問題を考える試論として「誰が言ったのではなく、何を言ったのかがより重要である」という通説について考察を加える。一連の考察を通して、哲学対話においてPネームを用いるという実践は単なるアイスブレイクという「手法」の1つにとどまらず、哲学的な対話を人とともにする際の基本的な態度や理念と通底しているものであること、また哲学対話における名前や呼びかけの問題はこれまであまり論じられてこなかったものの考察に足る重要な論点が複数存在することを明らかにする。
        
    
        
            Source Identifiers
        
                    [PISSN] 0386-4359
                    [NCID] AN00019833
    
    
            Creator Keywords
        
            Philosophical Dialogue
            Philosophy for/with Children
            P name
            call/ called
    
        
            Resource Type
        
        departmental bulletin paper
    
    
        
            Publishers
        
            宇部工業高等専門学校
    
    
        
            Date Issued
        
        2023-03
    
    
        
            File Version
        
        Version of Record
    
    
        
            Access Rights
        
        open access
    
                
