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検索結果 38525 件
作成者 : 程 攄懐 出版者 : 山口大学大学院東アジア研究科 発行日 : 2021-03-01
先行研究では、技能実習生に関する日本語教育の問題点の1つとして、講習で教えられている日本語が作業現場で使われている日本語と相違していると指摘されている。しかし、具体的にどのような点で相違しているのかということについては明らかにされていない。技能実習生が作業現場で日本人の同僚からの指示を理解するためには、日本語の統語構造の特徴から、文末表現を理解することが欠かせないと考えられる。日本語の文末表現には、「発話の機能」を明示的に示す働きがある。命令か依頼かが文末表現を聞いて初めてわかるからである。そこで、本稿は鉄骨工場のような指示が多い作業現場をフィールドとし、そこでの、技能実習生に向けられた日本語母語話者の発話における文末表現の特徴を明らかにした。そのうえで、そこで明らかになった特徴と技能実習生向けの講習用教材の比較を通し、両者の、文末表現上の相違点を析出することを試みた。研究結果として、1)作業現場の発話には、言いさしが半数近くあり、よく使われていると言えるのに対し、講習用教材では、言い切りが主導的な地位を占めていること、2)作業現場では、普通体を主基調として、発話が進められているのに対し、講習用教材では、丁寧体を主使用文体としていること、3)作業現場では、「動詞等の∅形」の使用率は3分の1に足りないのに対し、講習用教材では「動詞等の∅形」の使用率は半数近くあること、4)作業現場では、相応の縮約形があるものについては、縮約形を使うのが一般的であるのに対し、講習用教材では、ほとんどの場合に、相応の縮約形があったとしても、元の形そのままで使われていることが明らかになった。このような状況を踏まえ、今後、講習において、作業現場で働く日本語母語話者の発話の文末表現をどのように導入し、教えたらいいのかについて、工夫が必要であると思われる。
作成者 : 張 学盼 出版者 : 山口大学大学院東アジア研究科 発行日 : 2021-03-01
作成者 : 唐 露 出版者 : 山口大学大学院東アジア研究科 発行日 : 2021-03-01
作成者 : Usui Yuki | Ueda Masahiko 出版者 : Elsevier Science 発行日 : 2021-11-15
クロマトグラフィーは、バイオ医薬品の分離精製工程の重要な単位操作である。抗体タンパク質をはじめとしてバイオ医薬品の需要は増加しており、生産プロセスの能力向上は喫緊の課題である。また、プロセスの形態も従来の柔軟性の低い古典的なプロセスから様々な操作方法に迅速に対応可能なプロセスに近代化することが求められている。このため、本学位論文では従来の経験に基づいた回分式操作法に代わる連続式のマルチカラム型クロマトグラフィープロセスに着目し、実験的検討と数値計算を併用したプロセス開発手法の確立を目指した。また、プロセスの能力の指標として、単位時間当たりの抗体精製量とカラムの有効使用率や消費溶媒量を用い、操作条件の最適化を行った。 クロマトグラフィーの解析には機構モデルを用いた。機構モデルは吸着と物質移動過程を表現するものであり、クロマトグラフィーにおける移動現象を解析する上で統計的モデルよりも優れている。まず、バイオ医薬品としてタンパク質を使用し、いくつかの実験データを基に機構モデルを用いてモデルパラメータの決定を行った。得られたパラメーターを用い溶出挙動を精度よくシミュレーション可能であることを示した(第2章)。次に核酸を使用し、本手法の応用可能性について検討した(第3章)。次世代型のグラフト型クロマト担体における拡散の移動現象を細孔内拡散モデルにより記述し、リガンド構造の違いとモデルパラメータの関係を明らかにした。 さらにモノクローナル抗体のキャプチャープロセスへのマルチカラム型クロマトグラフィーシステム(continuous periodic counter-current (PCC))の導入を検討するために、機構モデルによる解析とシミュレーションを行った(第4章)。4カラムを有するPCCシステムを使用し比較対象として連続型回分式クロマトシステムを用いた。様々な操作条件でのプロセスの生産効率とカラム有効利用率、消費溶媒量をシミュレーションによりもとめプロセスの比較を行った。PCCを用いたキャプチャーステップの重要なパラメーターはカラム切り替えを行う破過点(BT%)である。破過点の決定にはカラム吸着容量とタンパク質の物質移動特性に加えて、サンプルの押し出し・平衡化・洗浄などのカラムにタンパク質を供給する以外の操作に関する情報も必要となる。これらの情報を統合して最適なBT%を取得するための計算式を機構モデルに基づくシミュレーション結果から確立した。確立した計算式で最適化した操作条件でPCCを操作した場合、回分式操作と比較して溶媒使用量を20%削減できることが分かった。またPCCのプロセス設計を迅速に行うための、さまざまな流速やカラム条件に適用できる動的吸着量(Dynamic binding capacity, DBC)と生産効率の回帰関係式を作成した。 最後に、精製効率を向上する手法としてキャプチャーステップにおけるタンパク質の新しい供給方法の開発を行った(第5章)。本手法では全吸着容量とサンプル供給量を時間の関数とした。DBCのカラム滞留時間依存性に基づき、流量を初期流量から後期流量まで直線的に減少させた。実際のプロセスで可能となるカラム滞留時間の範囲内で、初期流量および後期流量と流量の変化時間を網羅的に変化させてDBCの計算を行い、最適な操作条件の探索を行った。また4カラムのPCCへの応用も検討し、一定流量で操作した場合よりも流量変化法でPCCを操作した方が13%の担体コストの削減と1.4倍の生産効率の向上を達成できることを明らかにした。 第6章では、モデル化とシミュレーションの解析、連続プロセスの現状と今後について考察をまとめた。タンパク質医薬品製造プロセスでは、さらなる高速・効率化・低コスト化したプラットフォームを開発するべく、連続化に適したたんいそうさを連結・統合した連続精製プロセスの設計および構築が行われようとしている。この中で本研究で開発した機構モデルに基づく解析とシミュレーションを組み合わせたプロセスの開発手法は重要な役割を果たすと考えられる。
作成者 : Chen Chyi Shin
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