キーワード恐怖のパラドックス
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本研究の目的は、1990年代に生じた「学校の怪談」ブームの社会的背景を、「恐怖のパラドックス」に関する最新の心理学的研究を踏まえて検討することである。これまで、子どもたちが怖い話を求める理由は、思春期における危機の克服と説明されてきた。しかしながら、近年の心理学研究では恐怖と楽しみの同時活性化モデルが提案されている。このことを踏まえ、現代社会では、子どもが恐怖を楽しむことが、認められていないことを指摘した。結論として、子どもたちの生活から恐怖を経験する機会が奪われていることを「学校の怪談」ブームの社会的背景として説明した。
作成者 : 吉岡 一志 発行日 : 2023-03-31