日本文学研究

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日本文学研究 Volume 47
published_at 2012-01-31

「まだふみもみず」考 : 小式部内侍「大江山」歌説話教材の要点

「まだふみもみず」考 : 小式部内侍「大江山」歌説話教材の要点
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 高等学校古文の定番教材である、小式部内侍「大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立」の詠出状況を伝える説話について、二種出典による伝承の異なりを確認したうえで、小式部の年齢や定頼との関係について検討を加えた。さらに、和歌の修辞の要点をまとめ、「文(ふみ)」と「踏み」との掛詞の理解には詠歌状況の説明を伴った伝承であったことの意味が大きいことを論じ、本説話の理解には、事実の確認だけに終始するのではなくどういう理解が面白さを生んだかという視点が欠かせないことを論じた。
Creator Keywords
小式部
大江山
説話
教材研究