Some Considerations on Shoeki ANDO's Critical Theory about the Buddism
宇部工業高等専門学校研究報告 Volume 58
Page 1-10
published_at 2012-03
Title
安藤昌益の仏教批判論
Some Considerations on Shoeki ANDO's Critical Theory about the Buddism
Source Identifiers
宝暦二(一七五二)年頃に完成された『統道真伝』は、『自然真営道』と並ぶ安藤昌益の代表的な著作であり、「糺聖失」「糺仏失」「人倫巻」「禽獣巻」「万国巻」の五分冊から成り立っている。小論は、その第二冊をなす「糺仏失」を考察の対象にした。
「糺仏失」は、前の「糺聖失」と合わせて一組のものとなっており、昌益の聖釈打倒の思想を最も先鋭に表したものであるが、両者の性格は大きく異なる。「糺聖失」が権力の体現者としての聖人を徹底的に糾弾する経世論・政治論であったのに対し、この「糺仏失」は特に食と性を基軸にした仏教批判を展開しており、より根源的且つ唯物論的な人間論・人生論の様相を帯びている。
「糺仏失」は、前の「糺聖失」と合わせて一組のものとなっており、昌益の聖釈打倒の思想を最も先鋭に表したものであるが、両者の性格は大きく異なる。「糺聖失」が権力の体現者としての聖人を徹底的に糾弾する経世論・政治論であったのに対し、この「糺仏失」は特に食と性を基軸にした仏教批判を展開しており、より根源的且つ唯物論的な人間論・人生論の様相を帯びている。
Languages
jpn
Resource Type
departmental bulletin paper
Publishers
宇部工業高等専門学校
Date Issued
2012-03
File Version
Version of Record
Access Rights
open access
Relations
[ISSN]0386-4359
[NCID]AN00019833