発行年2025 - 2029 キーワードMine Kenko Hyakujyu Project
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こころの健康づくりに関する知識の普及と啓発は、地方自治体の精神保健福祉施策における重要事項の1つである。地域住民の社会生活の状況と精神的健康の関連を明らかにするために、美祢市立病院の健康診断を受診し、ライフスタイル質問票に回答した1,139人を対象として、心理状態(Kessler 6 Scale [K6])、社会交流(Lubben Social Network Scale-6 [LSNS6])、睡眠(Athens Insomnia Scale [AIS])、経済状況、世帯構成、居住地域の回答を男女別および年齢層別(青年期: 20〜39歳、中年期: 40〜64歳、老年期: 65歳以上)に解析した。K6得点は年齢層が高くなるほど男性では低下したが女性では変化しなかった。年齢層別、男女別に比較すると、老年期の男性が最もK6得点が低かった。対象者全員のデータから分析すると、K6得点は、LSNS6得点とは負の相関関係(r=-0.219, P<0.01)、AIS得点とは有意な正の相関関係(r=0.495, P<0.01)がそれぞれ認められた。経済状況が「苦しい」群は、「普通」群および「余裕がある」群よりもK6得点がそれぞれ高かった。これらの結果から、心理状態が良くない人は、人的交流が少ないこと、および不眠の傾向があることが示唆された。自覚的な経済状況を改善することは、良好な心理状態に寄与する可能性があることが推察された。
作成者 : 山田 英里 | 山崎 文夫 発行日 : 2025-03-31