発行年2025 - 2029 キーワードExercise
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美祢市民の健康支援に役立つ情報を得るために、メタボリックシンドローム(メタボと略す)の有病率とその関連要因の状況について検討した。分析対象者は美祢市立病院で健康診断を受診し、ライフスタイルアンケートに回答した20歳から92歳の男女計1871人(男性1186人、女性685人)であった。性差と年齢層の違いについて解析するために、対象者を男女別および年齢層別(青年期:20歳から39歳、中年期:40歳から64歳、老年期:65歳以上)に分類した。その結果、対象者のメタボ該当率は全体で14.7%であった。メタボおよびメタボ予備群を合わせた該当者割合は、青年期、中年期および老年期のいずれにおいても男性の方が女性よりも有意に高く、特に男性の中年期と老年期で高値を示した。血圧は、青年期と中年期で男性の方が女性よりも有意に高く、加齢に伴って上昇傾向が認められた。空腹時血糖は、いずれの年齢層においても男性の方が女性よりも有意に高く、加齢に伴って上昇傾向が認められた。LDLコルステロールは、青年期において男性の方が女性よりも有意に高く、男性では年齢層間に差は見られなかったが、女性では年齢層の上昇に伴って上昇した。HDLコレステロールは、いずれの年齢層においても男性の方が女性よりも有意に低く、年齢層の上昇に伴って上昇傾向が認められた。身体活動量は男性では中年期、女性では青年期と中年期において国の推奨基準を満たしていない割合が高かった。不活動時間には性差がみられず、男女いずれにおいても青年期と中年期に比べて老年期で短かった。肥満になりやすい食行動のスコアは、男女いずれにおいても年齢層の上昇に伴って低下し、老年期においてのみ男女差がみられた。本研究で得られた所見は、市民のメタボの予防・改善に関する健康支援を行う際に役立つ情報になると考えられる。
作成者 : 山崎 文夫 | 水津 久美子 | 横田 恵 | 松浦 仁美 発行日 : 2026-03-31
本研究では、メタボリックシンドローム(メタボと略す)の予防・改善のために重要な要因の1つである身体活動に着目し、メタボ該当者割合の高い中年期の男女を対象として、身体活動量と健康関連因子との関係を検討した。分析対象者は美祢市立病院で健康診断を受診し、ライフスタイルアンケートに回答した40歳から64歳までの男女計963人(男性638人、女性325人)であった。対象者を身体活動量により4グループに分類した。すなわち、身体活動量が120 Mets・分/週未満の者をレベル1(303人)、120から1380 Mets・分/週未満の者をレベル2(323人)、1380から3600 Mets・分/週未満の者をレベル3(190人)、3600 Mets・分/週以上の者をレベル4(147人)とした。メタボ判定結果、身体特性、血圧、血液検査値、睡眠時間を除いた1日の不活動時間、食生活リテラシー、肥満になりやすい食行動、社会交流(LSNS-6)、睡眠状況(AIS)、心理状態(K6)を分析した。その結果、レベル2以上の身体活動量はメタボ有病率の低下と関連していた。身体活動レベルの上昇に伴って不活動時間の減少、食生活リテラシー指標の上昇、社会交流スコアの増加、HDLコレステロールの増加が認められた。身体活動の少ない生活をしている者は、食に関するリテラシーが低いことと相まってメタボ発症のリスクが高まるとともに、ソーシャルネットワークが低くなりがちであることが示唆された。
作成者 : 山崎 文夫 | 水津 久美子 | 横田 恵 | 松浦 仁美 発行日 : 2026-03-31