「結構」の応答用法出現時期における使用状況

Usage in response usage occurrences of 'kekko'

Creators Harima Keiko

現代社会では､情報･通信メディアの発達により､コミュニケーションの範囲の広がり､多様化がみられる｡国語教育においては､言葉に関して問題とされる現象について､その正誤･是非を示すだけでなく､なぜそのような言語現象が起こるのかという観点を持つことが重要であると思われる｡本稿では､応答に用いられた場合､諾否両方の意味を示すことから｢あいまいさ｣がしばしば取りざたされる語の一つである｢結構｣について､その応答用法が出現した時期の使用状況をコーパスによるデータを利用して調べ､考察する｡

[ISSN]1882-0441