Environmental Education for Cultivating a View of Nature in the Anthropocene
子ども未来学研究 Volume 19
Page 1-9
published_at 2024-12-26
Title
人新世時代における自然観の育成のための環境教育
Environmental Education for Cultivating a View of Nature in the Anthropocene
Source Identifiers
[PISSN] 1881-7424
Creator Keywords
人新世
環境教育
自然体験
自然観
環世界
近年、「人新世(Anthropocene)」という言葉が注目されている。現代は、この言葉に象徴されるように、人間が地球環境を全面的に変化させてしまっており、人間の活動と自然の活動を区別して考えることはもはや現実的ではなくなってきているという状況にある。自然/人間といった単純な二項対立の図式では、現代の地球環境の状況に適切に向き合うことができないと考えられるようになってきた。このような現代的状況において、欧米を中心とした自然保護活動や環境をめぐる人文学分野では、自然/人間の関係がこれまでとは違ったものに変化しつつある。こうした背景を受けて、本論文では、これからの日本の環境教育において、自然の事物と不可分の存在として人間を捉えるという自然観を子どもたちの心の中に育むことの必要性について考察した。さらに、そのような自然観の育成における身近な自然体験の蓄積の重要性について、環世界、予測符号化理論、プロジェクションの概念を用いて考察した。
Languages
jpn
Resource Type
departmental bulletin paper
Publishers
梅光学院大学子ども学部
Date Issued
2024-12-26
File Version
Version of Record
Access Rights
metadata only access
Relations
[PISSN]1881-7424