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TSUTSUMI Chikako


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Bulletin of Sanyo-Onoda City University Issue 5 pp. 49 - 57
published_at 2022-03-31
「鳩の翼』は、1902年に書かれたヘンリー・ジェイムズによる小説である。テーマは、ジェームズが繰り返し取り上げたテーマの1つである「国際テーマ」であり、主人公はこちらもジェイムズ作品に頻繁に取り上げられるAmericanGirl(アメリカ娘)である。 「鳩の楓」の中で、ジェイムズは多種多様な人間関係について取り上げている。主な登場人物は裕福なアメリカ娘、ミリー・シール、彼女のイギリス人の友人であり、メインで様々なプロットを作り上げる、ケイト・クロイ、そして彼女の秘密の恋人であり、ミリーが好意を寄せるマートン・デンシャーである。 この物語は、不治の病に冒されているミリーがロンドンに到着したことから始まる。ロンドンではミリーの莫大な財産によって、他の登場人物の欲望が刺激され、さまざまなプロットがミリーを待ち受けている。それらのプロットは主にミリーの富への欲求に基づいている。彼女の財産の後継者がいないので、ケイトとデンシャーはミリーを誘惑してデンシャーと結婚させるか、少なくともデンシャーがミリーから大金を相続するように計画を立てる。イギリスの費族であるマーク卿もまた、ミリーの資産の搾取に計略を立てる。 この論文では、富、社会的地位、周囲の人間関係およびデンシャーとの関係の観点からのミリーとケイトの比較が行われる。これらの違いがミリーに対する誘惑的プロットの主な原因であるためである。ケイトはデンシャーを誘惑して彼女の思い通りに彼を操る。つまりケイトが主導権を握っているのである。これは、この小説の最大の誘惑的プロットでもある。ミリーの場合、誘惑的とは言えないが、最終判断においてケイトとデンシャーの関係を修復できないほど変化させ、ケイトのプロットは一面では失敗に終わる。 この小説は、20世紀初頭に書かれたものである。この論文は資本主義の台頭や男性と女性の関係の変化をもたらした時代の変化、モダニティの観点からジェームズの作品を精査するものである。
Creators : TSUTSUMI Chikako Publishers : Sanyo-Onoda City University
「デイジー・ミラー」は、ヘンリー・ジェイムズの最も広く読まれ、研究された作品の1 つといえるだろう。この小説は、当時人気のあった旅行物語であると同時に、「国際テーマ」を取り上げた作品の嚆矢と見なされている。モダニティの観点から、この小説はさまざまな解釈の可能性を持って再読する価値があるといえる。いくつか例を挙げると、登場人物は単純化されており、より深い解釈が必要である。ヒロインの弟は、ほぼすべてのもの、人物に対しアメリカがベストという発言を繰り返し、現在のアメリカ第一主義を髣髴とさせる。アメリカン・マネーの経済力は Daisy が欲しいものを手に入れる手段として、物語の中で繰り返されているが、その源である父親については息子や妻によって言及されるだけで、経済力としての存在としてしか扱われていない。アメリカ・ドルの力は今でも世界中で支配的な力を持っていることを再考慮する必要がある。  ヒロインの Daisy は「アメリカの浮気娘」として単純化されており、彼女は物語を通してヒーローの Winterbourne を当惑させている。 Winterbourne は、女性の美しさを「観察および分析することに夢中になっている」ため、Daisy の闊達な自発性に不思議の念を感じずにいられない。この2 人の人物造型や関係性は、従来とは異なる視点から解釈することが可能である。  この論文では、この古典的な物語に新たにアクセスし、モダニティの観点から解釈したいと考えている。ここでのモダニティの観点とは、男性と女性の主人公の関係、経済力、市場の拡大、商品化された文化などである。さらに、都市小説, 紀行小説としての側面についても言及していく。
Creators : TSUTSUMI Chikako Publishers : 山陽小野田市立山口東京理科大学
Creators : TSUTSUMI Chikako Publishers : 山陽小野田市立山口東京理科大学