梅光学院大学論集

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梅光学院大学論集 Volume 50
published_at 2017-01-31

A Study of Shusaku Endo's Scandal : Concerning the Problems of “Aging”

遠藤周作『スキャンダル』論 : 「老い」の問題形成を巡って
Descriptions
遠藤周作『スキャンダル』(新潮社 昭六一年三月)の原題は『老いの祈り』であった。「「老い」そのものが祈りになってしまう」という意味だという。その内実に迫るため、『沈黙』(新潮社 昭四一年三月)以後、断続的に発表された「老い」関連の短編を紐解き、「老い」認識の変遷を辿った。また、「老い」のイメージ形成の手助けとして引用される映画や文学作品の引用のあり方を検証し、「老い」の問題の中心に迫ることを試みた。
Creator Keywords
遠藤周作
『スキャンダル』
老い